とくとみろか

オレンジカウンティのとくとみろかのレビュー・感想・評価

オレンジカウンティ(2002年製作の映画)
3.6
ひとこと
2000年代に10代だった人へ。
当時の雰囲気と笑いが疲れた心をほぐす癒しムービー

感想
心が沈んだ憂鬱な日曜日は、ジャックブラックで盛り上がるに限る。ということで、オレンジカウンティを10年ぶりくらいに鑑賞。

10年前(当時大学生)は、家族から離れたいとか、将来何者かになるために葛藤するとか、そういう所に共感していたけど、

10年後の今見返すと、親に学費払ってもらうのにそんな口聞いたらダメだろとか、作家で食べていけなかった時、彼はオレンジ郡を出るか出ないかでまた悩むんだろうなとか、大人の目線で観ていてびっくり。

10年という時の流れを感じました‥。

■あらすじ
高校生の主人公は至って真面目で作家志望の主人公は、とあるきっかけから名門大学行きを目指す。だが、本来なら十分合格できる成績なのに、学校の手違いで不合格に。超リアリストな父、酒飲みの母、ボケてる養父、ヤク中の兄に足を引っ張られつつも、試行錯誤しつつ入学を試みるお話。

筋だけ見てるとしょうもなさそうな話なんだけど、テーマ(郷土愛、10代の迷える心、変な奴にも希望はある)はしっかり描けていて、出てくるキャラも破天荒で面白く、意外と楽しく見られた。ジャックブラックはああいう役やらせるとホント面白い。

■マジメ系主人公の枠に収まらない
この手の、アメリカのハイティーンかつ真面目そうな子が出てくる話の主人公って大概、童貞・いじめられっ子・スクールカースト低い・的なアメリカ版のび太みたいやステレオタイプになりがちだけど、本作の主人公はしっかり彼女がいるし、セックス経験済みで、ヤンキッシュな友達もいて、型にはまってなくて良いし、「あーまたいじめられてる」的な無駄なストレスを感じずに観れるのがよかった。

まぁ、家族が破滅的すぎるから学校関連まで破滅されると、あんなに良い子には育たないか。笑

■2000年代初頭の雰囲気が好き
映画が作られた2000年代初頭のティーンのキーワード(サーフィン、ステューシーetc)や、青春ロックなバックミュージックもあり、その頃10代だったから余計に懐かしさ補正がかかるのかも。山奥のど田舎にいた私でも感じるんだから、湘南とかで青春を過ごした人なら余計にそう思うんじゃないかな。笑

最後に両親がやり直したけど、ボブはどうするんだろう笑
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