愛されし者のルサチマのレビュー・感想・評価

冒頭の物語としての役割は皆無な狂った活劇は良いんだけどデミにしては微妙。
シネ砦の演出とは何かというインタビューの中で「芝居にも時制がある」という話がされていて、あまりピンと来なかったけど、この映画を観てようやく確かに現在形の演技と過去形の芝居があることに気づけた。律儀な現在と回想のモンタージュが寧ろこの映画を予定調和なものへとしている気がしてならない。
万田邦敏の『UNloved』のタイトルの由来はこれと『許されざる者』かららしい。

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