Qちゃん

グッドナイト・ムーンのQちゃんのレビュー・感想・評価

グッドナイト・ムーン(1998年製作の映画)
4.3
本当の母親と若い継母。本当の母親でしか娘・息子にあげられないもの。若い継母だから彼らにあげられるもの。彼らは、お互いに持てないものに悩み、羨み、嫉妬し、そして互いを受け入れる。娘や息子も、当初持っていた継母への反感を、二人の母を持つ幸せへと変換していく。

二人の母親がバーで娘の未来の結婚式を語り合うシーンや、夜の散歩、ラストシーンには涙が止まらない。この映画で効果的に使われる"Ain't No Mountain High Enough"も最高だ。

いつも邦題を見て「何で原題通りにしないの…」と疑問を抱く私だが、この映画に関しては「これもいいかも」と思う。恐らく邦題の"Goodnight Moon"は、真夜中の散歩のシーンの月と、癌で近々死んでしまうだろう母親(女性・母親はよく月に例えられる)を掛けたものだろう。美しいタイトルだと思うのだが…どうだろう。
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