しなだれボンボン

少年時代のしなだれボンボンのレビュー・感想・評価

少年時代(1990年製作の映画)
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シネマジャック&ベティにて35mmフィルム上映を鑑賞。
話のメインはガキ大将タケシくんと東京から疎開してきた主人公少年との交流で、そこで描かれている子供たちの「らしさ」がとても瑞々しい。自分の中でまだ言語化出来ない事や感情に振り回されてしまうような年頃の子どもたちで、それがとても危うげだけど時折すごく純粋で美しいものが垣間見える瞬間にハッとさせられる。
また時折子どもの視点から描かれる戦争に振り回される人々の人生の断片も苦味がある。
井上陽水の少年時代は何度も聴いてきたけど、この映画のために作ったとは知らなんだ。曲がかかるシーンはまんまと泣かされた。