りょうた

死神ランボー 皆殺しの戦場のりょうたのレビュー・感想・評価

3.8
PTSDに苦しむベトナム帰還兵の男。家には男をなじる妻と奇形の赤ん坊。仕事はなく金もない。あるのは腐りかけの牛乳だけ。家賃滞納で退去勧告を受け、外に出ると借金取りにボコられる。友人はヤク中だし、職安の行列に並んでも当然仕事はない。息子が死んだものと思い込んでいた父親も助けてはくれない。ブタ箱の方がマシだと女性からひったくったバッグの中には一丁の拳銃。それを手にした男は…
町はどんよりと暗いし、おかしな人間しかいない。生活を立て直す術もなく、そんな町をただうろつく男の負のオーラが尋常じゃない。不幸すぎて惨めすぎて気が滅入る。こんなんだったら人生を投げ出したくなる気持ちも理解できる。ここまで鬱な映画なかなかない。
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