アンドロイドの傷付いた頭を新品に取り替えるアンパンマンみたいなシーンには目を見張りました。
これは恐らく、アンドロイドマスクの後頭部から頭が抜けるようになっていて、ベッドに仰向けになった役者がベッドの中に頭を反り返らせているのだと思います。そしてセットされた新しい頭部のマスクの後頭部から再び頭を入れた後、上体を起こしているのだと思います。このような映画に於けるトリック、イリュージョンを観る事は眼福の極みですが、これとほぼ同じ方法をジョージ・A・ロメロの「死霊のえじき」で博士が延髄と脳だけが身体に繋がったベッドに仰向けになった死体に電気ショックを与えて身体の反応を実験するシーンでトム・サビーニが使っています。
そう考えると、「死霊のえじき」の凄まじい人体破壊の数々は本作で破壊されるアンドロイドを大いに参考にした、だけでなく、ひょっとしたら作品自体も本作を大いに参考にしたのではないかと考えるとなんだかワクワクしてきますね。
