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その男は、静かな隣人のHKのレビュー・感想・評価

その男は、静かな隣人(2007年製作の映画)
3.5
ブックオフの中古DVDの棚でみつけた全く知らない映画。
クリスチャン・スレイターにウィリアム・H・メイシー主演の2007年の作品。
日本では劇場未公開のようですがどうも気になり、数百円だったので購入して鑑賞。

職場で銃を乱射したり社屋を爆破したりという妄想でストレスフルな毎日をやりすごしていた中年サラリーマンがついにキレて妄想を実行に移そうとしますが、決行直前に別の社員が銃を乱射しはじめ・・・なかなか面白い展開のブラックコメディでした。

スレイターを最期に見たのはスタローンの『バレット』(2012)でただのオッサンになっていてビックリしましたが、その5年前からすでにこんな冴えない中年オヤジ役だったとは。
かつてのイケメンは何処へやら、額は禿げあがり小太りで目は虚ろ・・・この時まだ37歳。

キレイなヒロイン(エリシャ・カスバート)はモデル出身でTV『24』のレギュラーとか。
メイシーはスレイターが務める会社の社長です。

で、ここからネタバレ注意報発令!









ヒントは、『未来世紀ブラジル』『ジェイコブス・ラダー』など。
そうです、本作はまたしても、
あのロベール・アンリコの『ふ〇ろうの河』パターンでした。

なんだかいろいろと都合良すぎて現実味が無いなと思ったら・・・
ラストは虚しい、悲しい、やるせない。
喋る金魚や早回しなど独特の雰囲気や音楽は好きだったし、もうちょっとでスゴイ作品に大化けしそうだったんですが、惜しい感じ。
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