ちろる

王様と私のちろるのレビュー・感想・評価

王様と私(1999年製作の映画)
3.6
かの有名なミュージカル『王様と私』のワーナー版アニメーション。
日本で劇場公開されなかった理由が同時期に実写版『アンナと王様』が入ってきたからという気の毒な作品。
評価はボチボチだけど、嫌いじゃない。

8人の子供たちの描き方は丁寧で、それぞれの子供たちのキャラクターが魅力的に描かれている。
『サウンドオブミュージック』を思い出す家庭教師の身分違いの恋。(原作はこちらが先ですが)ワクワクさせられます。

シャム国の王様もやりたい放題、横暴なのになんか憎めない。
皆が恐れる王様に新しい価値観で、王様にどんどん物言いする。
アンナ自身も反抗しつつどこかで王様に惹かれていく繊細な変化も短い演出の中にちゃんと織り込まれているので、ラブストーリーとしてちゃんと楽しめます。

歌が唐突に始まったり、展開は早い感じはするけど、『Shall we dance? 』のシーンは感動で必見。

ワーナーのアニメもたまに観ると良いですね。
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