真っ黒こげ太郎

復讐のエトランゼの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

復讐のエトランゼ(2003年製作の映画)
3.8
迫るタイムリミット――――。

妹を救うために、バルセロナ爆破テロを防げ。



失踪した妹を探す為にバルセロナに飛んだロス市警の刑事ニック。
妹のフェイスはモデルを志していたが、一か月近く音信不通になり、所属してた事務所もクビになっていたのだ。

妹と面識のあった人物にコンタクトを取ったり、実力行使で怪しい奴に迫ったりと(お約束)独自調査を繰り広げる。
が、地元で多発するテロに巻き込まれたり、何者かの激しい襲撃を受ける!!!
例によって例の如く、この事件の裏にはデカい陰謀が隠されていたのだ。




妹を探してバルセロナへやってきた刑事が巨大な陰謀に巻き込まれる、サスペンス・アクション。
監督は「ハード・アライブ」のブライアン・ゴーレス氏。


話はシンプル。「妹を探すうちにデカい事件に巻き込まれて…」的なようあるヤツで、特に新鮮味は無い!w
暴力捜査を繰り広げる主人公と、一般人のフリをして別の事件を追っていたヒロインが共闘して…という展開もまぁ~ありがち。
主人公もこの手のアメリカン刑事物によくある感じのステレオタイプなキャラだし。w
(ヒロインは強気だけど真っ当な性格で好感持てるけどね。)

ぶっちゃけ内容に新鮮味は皆無だし、予算の限られたB級TV映画ですが、監督がアクションで押すタイプの内容だった「ハード・アライブ」の監督だけあって、今作もアクションで押すタイプの内容で、飽きずに楽しめました。

銃撃、爆破、カーチェイスといったアクション映画の重要要素はしっかり押さえてあるし、序盤からクライマックスまで結構な頻度でアクションが盛り込まれてます。
中でもカーチェイスと爆破シーンは中々気合入っていて、カーチェイスでは容赦なく露店や他の車や池に突っ込むし、証拠隠滅の為に車に襲われる敵の一人が無駄に派手なスタントを繰り広げたりする。w
爆破シーンは三か所ほどだが、どれもかなりスケールの大きい大爆発が巻き起こる。
ロケーションも豪華でしょぼさはあまり感じないし、銃撃戦や殴り合いもそこそこ。
(主人公は無敵ではなくそこそこな強さで、銃撃の弾着はしっかりしてる。)
因みに前半では女優が脱ぐお色気シーンもあったりします。w


そんなこんなで、アクションにお色気と、見せ場が満載で楽しめる本作。
とは言え、話自体は結局ありがちな話に終始しちゃうし、事件の真相や黒幕も「ああ、怪しいコイツが黒幕なんやな」と察せるレベル。w
後、クライマックス直前に主人公とヒロインがイチャつくシーンはどう考えても蛇足だし(最後のキスシーンだけでええやん)、クライマックスは銃撃戦と殴り合いなので、チェイスシーンや爆破シーンに比べて地味になってしまったのがやや残念かな。


それでもB級アクション映画としてはそれなりに派手で、見せ場も多く結構楽しめました。
暇つぶしとかにピッタリな一品ですので、100円レンタルの棚に置いてあったら目当ての大作のついでにでも借りてみてくださいな。