タカシサトウ

欲望という名の電車/オリジナル・ディレクターズカットのタカシサトウのレビュー・感想・評価

4.0
 ブランチ(ヴィヴィアン・リー)が冒頭で出て来た時から、なんだが不穏な感じで、上流階級の娘かと思いきや、段々、それがはがれて行き、最後には崩壊する。

 ブランチの取り繕いの上手さから、ミッチ(カール・マルデン)が、一緒に、とまでいうが、スタンリー(マーロン・ブランド)によって暴露されるのも凄い展開。

 相手役のブランチの妹の夫のスタンリーのマーロン・ブランドも、登場したその時から、かなりのエネルギーで、驚かされる。これがほぼデビュー作とは。

 最も良かったのは、ブランチのヴィヴィアン・リー。物凄い迫力で、圧倒される、彼女を見るだけでも価値があると思う。ブランチの存在も強烈で、日本でも、様々な女優が、舞台でこのブランチをやろうとするのも分かる気がする。

 時間が空いたので、これを観ようと決めて、名画座に観に行く。こういうのもあるかも(2023.12.28)。