もも

欲望という名の電車/オリジナル・ディレクターズカットのもものレビュー・感想・評価

4.7
 
ヴィヴィアンが余りにも可哀想で、見ているのが本当に辛かった。涙ボロボロだった。それはブランチという役柄に対してというより、ヴィヴィアンという一人の女性に対する想い。この映画の撮影当時、躁鬱病に悩まされていたヴィヴィアン。このブランチという役は、彼女自身の現実を見ているかのようだった。どんなにか辛かったことか。実際この役を演じたことで、ヴィヴィアンの病気は加速することになる。

けれど、この役はヴィヴィアンだからこそできたんじゃないかと思う。まるで舞台の上のヴィヴィアンを見てるかのように迫力があり、狂気で、クルクルと変わる表情と声色は、本当に素晴らしく圧倒された!まるで彼女の魂が降りてきて、そうさせたかのように。
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