ゴーンガールやアルゴなどで知られるベンアフレックの初監督作品。行方不明になった少女を探すカップルの探偵の話。
今作はミスティックリバーやシャッターアイランドと同じくデニスルヘインの小説が原作なだけあって、なかなか複雑で面白いテーマが用意されている作品でした。ストーリーの持ち運ばれ方がちょっと早過ぎたり、編集のせいで観客に与えるべき間が足りなかったするんだけど、それでもベンアフレックの演出力は目を見張るものがあったと思います。撮影も良いし、主演のケイシーアフレックからほとんどのセリフがないような脇役まで演技がリアルで良かったです。とは言えモーガンフリーマンとかエドハリスとか、ベテラン勢も素晴らしいパフォーマンスを披露している中で、母親役のエイミーライアンが頭一つ抜けていました。彼女の芝居と、一筋縄ではいかないシナリオが、今作を見応えのあるサスペンスにしていたと思います。
