シリアルキラー視点に立てる怪奇作。
37年の歳月を経て日本上陸。
独特なカメラアングルが特徴的だった。
演者の身体にカメラを取り付けて撮影していたらしい。
「人を殺したい」との欲望は、突発的であり理由や計画性など皆無。
性欲や食欲、睡眠欲に並ぶものとして扱われている。
刑期を終える前の職探しのために3日間刑務所から出た間に起きた事件というのは恐怖でしかない。
これが事実に基づいた物語だというのだから本当に恐ろしい。
当時は精神疾患がまともに定義付けられていなかったため、この殺人鬼は平然と世に解き放たれてしまった。
「人を殺せると思うと、とても興奮している」といった趣旨のセリフが頻繁に出てくるのだが、それがこの事件の本当のところだったのだろう。