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ライラ/フレンチKISSをあなたとのtakのレビュー・感想・評価

3.0
イタリアンレストランを経営する主人公は彼女に振られて落ち込んでいた。そんな時、同じアパートに引っ越してきた美しいフランス人女性ライラと出会う。彼はライラに近づくために度々逃げ出していた彼女の愛犬をこっそり部屋に引き入れ、「探してあげる」と近づこうとするのだった。やり口は確かに汚いんだけど、主人公にライラはだんだん心を開いていく。ところが、そこにフランスから追ってきた元カレ登場。

我らがソフィー・マルソーがアメリカの恋愛コメディに出ているというだけでも注目に値するのに、劇場未公開、DVDスルーとなった。アンジェイ・ズラウスキー監督作ではニコリともしないだけに、ソフィーの表情がすっごくいい。もうこれを見ているだけで幸せな気持ちになれる。

お話自体は日本人の感覚では笑いにくい部分がある。見せ場であるはずのニール・ダイヤモンドの物真似にしても、わかる人にはわかるだろうけど、一般人にウケるかといえばやや疑問。デビッド・スペードはこの映画で初めて知った。多くの人気者を生んだ番組「サタデーナイトライブ」出身で、この映画では脚本にも携わっている。なかなか話芸が上手なコメディアンとお見受けした。チェロ奏者であるライラを勇気づけようと、無人のコンサートホールに目隠しして連れて行って演奏させる場面がいい。主人公の優しさがにじみ出る。ロマコメとしては、今ひとつなのだが、ソフィーのファンならおすすめです。
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