パン

山椒大夫のパンのレビュー・感想・評価

山椒大夫(1954年製作の映画)
4.5
本当にため息が出るほど美しい映像。
本作こそ溝口監督の最高傑作だと思う。

三大巨匠のうち、小津、黒澤はヒューマニズムな作品多いのに溝口監督はアート志向の絵でダークな物語が多いとこが良いんだよなあ。
この映画も人身売買、奴隷の話だし。

「どうしてこんな地獄を世間は知らん顔して放っておくのだ」
これ現代でも普通にあるよなあ。
妹さんの入水シーンの描き方とか芸術すぎた。

山椒大夫は未だに世界中から評価されてるだけのことはあるね。 
森鴎外の原作読んでないけどそっちも読んでみたい。
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