大好きで何度も観てしまう映画です。
実写映画のDEATH NOTE(藤原竜也の)はどれも評価が高いですが、あの完成度と比べてお世辞にも出来の良い映画とは言えないと思います。監督からのそういう指示なのかチラホラ演技の気になる場面で気は散るし、抗ウイルス薬があっさり出来過ぎだし、あんまり悪役に魅力もないし特に捻りもなくベタな展開です。
ここまで言っといてなぜ4.3もつけているかというと、出来の良さ云々より後味の良さが素晴らしいからです。
松ケンのLが素晴らしいのは大前提として、制作陣のLというキャラクターへの愛が感じられます。原作のLは嘘つきなサイコパスなので人間味なんて無いのが魅力なんですが、実写化にあたって上手く改変されていると思います。
特にワタリとの関係性がくどすぎず、温かく描かれているので「ああなんか良いもの見たな」と思ってしまうのです。
近年の実写映画はハイクオリティで原作に忠実ですが、映画は映画としてこういうオリジナリティがあってもいいのではと思いますね。