片腕マシンボーイ

よみがえりの島の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

よみがえりの島(2016年製作の映画)
3.7
やべ…久しぶりに映画観ていて絶望したさぁ
いやなぁ…タイトルが若干ネタバレなんはどうかと思うが、それでもあまりの出来事にマシンボーイってば呆然……、思ったらば次の瞬間に和田光沙がめちゃ笑かしてくるんよ!一気に涙が吹き飛んだいうんよぉ、ゲラゲラゲラゲラ

売れない官能小説作家と、彼の作家としての才能を信じ家計を支える若い妻の年の差夫婦、しかし盲目に自分を信じ続ける妻の姿と己の才能との隔たりに絶望した作家は酒と女に溺れ、家からすら出ていってしまう、それでも夫を見捨てず信じ続ける妻
やがて家に戻り心機一転一般小説を書き始めた小説家、1年がかりの大作は高い評価を得、賞をも獲得!ついに妻の信じ続けた才能が花開く
小説が売れたら沖縄でゲストハウスしながら暮らしたい、妻の夢を叶えようと、ふたりきりでのささやかな祝勝会で未来を語り合うが…、って話

山内監督のんで主演が川瀬陽太!和田光沙に森羅万象もいるよ!ってことで完全にマシンボーイ得なんだよねぇ、つって観たが、正直あらすじやジャケのイメージから陰気なヤツかなぁ?ってビクビクしていたんよなぁ
確かに途中までは売れない作家の荒んだ生活っぷりに、くぅ…確かに川瀬陽太のいたたまれない気持ちもわからなくは無いんやが、これは奥さん可哀想すぎるわぁ!川瀬陽太ヒドイ男やで!スンスン、観ていたんやけどな…

そんな川瀬陽太がついに心機一転、執筆活動に猪突猛進するのであります!
なんと、可愛い奥さんとおセックス中であろうがピンと閃いたらスンっ…つっておちんちんを引き抜くと机の前に座ってカリカリカリカリ、奥さん嬉しいような寂しいような…
しかしそのかいあってか、大手出版社より発売された小説は新人文学賞を受賞するのであります!やったー!
マシンボーイもな、ふたりの苦労も努力も知っているし、互いの心がすれ違った底辺な頃も観ているからな、受賞の思いはひとしおでしてね、はぁ…良かったねぇ、素晴らしいねぇ、キャッキャキャッキャ少女のように喜ぶ奥さんの可愛らしさよ、ぺろぺろ。つって観ていたんやが…

え…そこからの急転落なによ?マシンボーイ的にはこんなに転落にひゃー!なったんインド産残酷リベンジ映画「地獄曼荼羅 アシュラ」以来やと思うわぁ、スンスンスンスン
そのくせ、沖縄のスナックのママの和田光沙はめちゃ笑かしてくっし、もうゲラとスンの狭間でマシンボーイってば大忙しよ、アタフタ

ただな…ここまでは物語の序章に過ぎず、本当の見せ場はここから先の終盤20分くらいなんよなぁ
川瀬陽太と奥さんの絆に涙し、待ち受ける絶望に恐れ戦き、挙げ句の果ての予想外の角度から抉ってくる超変化球なんやが…
その変化球シーンでは今度は森羅万象がチョケてるんよなぁ!そんな…まさか…ってシーンで真面目な顔してチョケっからば、またマシンボーイってばアワアワとゲラゲラの狭間で大忙しなんよ!アタフタ

うん、陰気そうやし、スコア低いし、あんまり期待せんと好きなキャストにキュン目的だけで観たらば、おちんこのお汁よりも涙がジワジワ溢れ出す愛に満ちたピンク映画でマシンボーイってば大満足やったわぁ!ゲラもあるしね!おすすめ〜