備忘録
1993.6 香港で鑑賞。
ジャッキー・チェン主演、カーク・ウォン監督のクライムアクション。
日本のタイトルが「ポリス・ストーリー」でややこしいが、原題は重安組でそれまでの作品(そちらの原題は警察故事)とは全く別の作品。
香港人の友人がちょっとお手伝いをしていた作品で、友人本人は撮了の打ち上げ(朝方だった)に参加しているのに、私は「よく寝ていたから」と起こしてくれず参加できなかった…ジャッキーに会えたかもしれないのに(涙)。
ジャッキー演じる主人公(トラウマがあってカウンセリングを受けている)が、不動産王誘拐事件の解決に挑むお話。
カーク・ウォン監督は、実際には途中でジャッキーにクビにされていて、その後はジャッキー自身が監督している。
ジャッキーは従来のようなスーパーヒーロー役ではないので、派手なカンフーバトルやスーパーアクションはなく、かなりシリアスな雰囲気の作品。
実際の事件をもとにした内容だそう。この辺は「八仙飯店之人肉饅頭(八仙飯店之人肉叉焼包)」から流行っていた実録犯罪物の影響かも。
ケント・チェンが憎々しげな悪徳刑事役で印象深い。
監督交代の影響か、後半になるとややアクションが組み込まれている。
ラストの、取り壊し前の九龍城砦を使った爆破シーンは大迫力。
どうせ壊すからということか、やりたい放題に爆破していく。
当初はジェット・リー主演で企画された作品のようなので、ジェット・リー主演、カーク・ウォン監督だったらどんな風になっていたのか、或いは全編カーク・ウォン監督でジャッキー主演で撮っていたらどんな作品になっていたのか、ちょっと気になる。