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ツイ・ハークの 霊戦英雄伝のLEEのレビュー・感想・評価

3.4
ツイハークのとタイトルが付いているが、この手のタイプにありがちな商法で監督はクラッシュエンジェルズなどを手がけたウィルソンチン(今回見たソニーのDVDではクレジットが英語でこちらにもTsui Hark's Vampire Huntersと付いていたりした



ストーリーは脚本が徐克なんだけど本当にシンプルなもの
吊橋効果的に男女が仲良くなってキョンシー王を倒すというもので、もうちょっとひねりが欲しかったし(体力の蝋人形たちがキョンシーになるとか)他の面々の日常パート的なのも見たかった
キャラクターといえば本作に登場するキャストなんだけど、林雪や今回は李小龍とは関係ないダニーチャン、ユーローグァン、陳觀泰、少林寺などの計春華など分かる人には分かる渋いキャストなんだけどいかんせん渋すぎる笑
徐克なら彼らの個性をもっと上手く引き出せたかもしれないが、本作ではやはり絵的にどうしても地味さを感じてしまった


そんてキョンシーものなんだけどキョンシー退治のパートがびっくりするぐらいつまらない…
本作のキョンシーは霊幻道士とかのキョンシーとはまた違っていて、腕を上げるわけでもないしプレデターみたいな能力あるし、お腹に変なの飼ってるし…と変わってるんだけど、別に面白ければ個人的はいいと思ってる
でもなんかヘタなCG使ったり異常にキョンシーの寄りの絵が多かったり、もうだいぶ黄金パターンが作られている筈のキョンシーアクションなのにダメダメだった(というかホラー演出が下手。2002年の映画なので画面の感じと演出のズレ、古臭さが余計に目立つ
それなんだけど剣を持った人間のアクションになると急に輝き出すのが面白いところ
アクション監督の譚鎮渡はドニーさんのドラゴンバーニングとかのアクション監督もしている人なので実力は折り紙付きで、スタントダブル使いまくりかもしれないけどとにかく面白いことをやるぞというのが伝わってきた
欲を言えば陳觀泰のアクションがもっと欲しかったかな
でもこんだけできるのになんでキョンシーは…と思わずにはいられなかった


なんか予算あんまりなかったのかな?とか色々と思ってしまったりする一本(余計なお世話?
メンツ的にもかなりマニアックな作品だけど嫌いではないです
オススメはしないけど……
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