kazマックスグローバーレッド

大酔侠のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

大酔侠(1966年製作の映画)
3.6
再鑑賞。『グリーンディスティニー』のオマージュ元ネタ作品で武侠映画の巨匠キン・フー監督作にしてグリーンディスティニーでジェイド・フォックスを演じたチェン・ペイペイ主演の『大酔侠』。英語タイトル「Come Drink with Me」ってのがちょっと笑える。酒を好み道化のふりをするカンフーの達人「酔侠」が出てくる故の英語タイトルか。因みにペイペイさんはその酔侠に助けられる女剣士役。酒場で虎の骨入り酒を注文するペイペイさんのお支払いはPayPayな訳ないよな、なんてこっちも酒飲んでしょーもないこと思いながら鑑賞してました。


1960年代半ばの時点で女性が大暴れする映画といったらアメリカでは巨乳映画の巨匠ラス・メイヤー監督の『ファスタープッシーキャット、キル!キル!』で香港映画は『大酔侠』。グリーンディスティニーでは誇張し過ぎたワイヤーアクションも大酔侠ではかなり抑え気味。毒針吹いてたペイペイさんはこの映画じゃ毒針くらってるほうだった。

敵役の白装束を着た玉面虎は何故か顔も白塗りで、酔侠の手首からは謎の煙が吹き出すし、なかなかぶっ飛んだ武侠映画。岩を突いた人差し指が血で真っ赤に染まってたのは『恐怖のセンセイ』だ。ニ人の兄弟弟子のうち一人が師匠を殺してもう一人が仇を討つとこは『キル・ビルvol.2』でタランティーノがアイデア頂いてましたね。

ペイペイさん以外に香港映画でお馴染みの顔を発見したのは、『プロジェクトA』でジャッキー・チェンの代わりに時計台落下スタントをこなしたジャッキーの弟分マース。まだ子役だったけどあのヒラメちゃん顔ですぐにマースだと気づきました。