真っ黒こげ太郎

デッドマンズ・プリズン DEAD MAN’S PRISONの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

2.8
久々にゾンビパニック映画を。

制作はThe Asylumだけどな!!!w



ショットガンを乱射し男女を殺害し逮捕され、ハーウッド重警備刑務所へ収監された男、トラヴィス。
早速医務室に連れていかれるトラヴィスだったが、彼は「バイオ毒素に感染してしまった」と訴え、目から血を流し、医師と一部の囚人にゲロをぶちまけるのだった。

彼の病状を調べるためにCDC(疾病管理センター)のサマンサが刑務所にやってくるが、トラヴィスは病状が悪化しゾンビ化!!!看守に襲い掛かってきた!!!
実はトラヴィスが射殺した人々はバイオ毒素に感染、ゾンビ化しており、トラヴィスは抵抗した際にゾンビの返り血を浴び感染してしまっていたのだ。

トラヴィスはすぐさま射殺されるが、バイオ毒素の感染は既に刑務所中に広まっていたのだ!!!!!




刑務所内でゾンビパンデミックが巻き起こる、ゾンビパニック・ホラー。
制作は便乗映画を数多く手掛けるThe Asylum。
(恐らく今作も「プリズン・ブレイク」や「ウォーキング・デッド」に便乗しようとして制作されたのではないだろうか。w)


お話は「隔離されてしまった施設でゾンビパニックが起こり、生き残りが逃げ出そうと奮闘!」というベタ~なゾンビモノ。
だが、制作がThe Asylumなだけあって実に大雑把で安っぽさ全開な一作となっている。w


前半は相変わらずのAsylum仕様のドラマで退屈、ハッキリ言って登場人物はアレなヤツ多いし、会話シーンも薄っぺらい。
刑務所内のゾンビというシチュエーションも、看守側が割とあっさりゾンビ化してしまう所為で全く生かせてない。

だが後半はゲログロゾンビパニックの連続で悪くない。
相変わらずドラマはスカタンだし、銃撃シーンもしょっぱいが、テンポは案外悪くないし、囚人がゲロ吐きながらゾンビ化してゆくエグイ描写は汚らしくて良い。
特にラスト30分からはゾンビとワチャワチャ&ドンパチするか、グロゲロなシーンになるかのどっちか、という潔さ!!!

殺害シーンは中々残酷で、囚人看守は勿論、女子供容赦なしに食い殺される容赦のない展開。(子供もゾンビ化する!!)
暗さと血糊で誤魔化してる場面もあるが、腕が食いちぎれたり、内臓が出たりとスプラッター度数も中々。

警報鳴ってるのに女と乳繰り合ってるバカがいたり、ウイルス感染を知り命を絶とうとする男や、ムショから逃げ出そうとする看守がいたりとB級ゾンビ映画的なお約束連中が多いのも嬉しい。
(当然乳繰り合ってる奴はすぐ食い殺されるw)

救いの欠片もないオチも悪くない。(登場人物が皆アレなだけに。w)



正直言って、80分の割にはかったるい箇所は多いし、残酷シーンも内容がすっからかんすぎる所為でただのスプラッターメイク披露会に終わってしまっている。
(後特殊メイクのしょぼさを誤魔化すためとはいえ、、残酷シーンは明るい場面で見せて欲しかったなぁ。)


まぁ、それでもスプラッターショーになってる分、何時ものAsylumのヘッポコパチモン映画よりは見せ場がある部類だろう。w
グロは頑張ってるし、話のテンポも何時ものAsylum作品に比べれば良い部類なので、平日の夜にでも期待せずにどうぞ。w
とは言え、あのThe Asylum制作であることは頭の片隅に入れておきましょう。


因みにDVDのメイキングによると、監督と主演が「台本読み終わってねぇ」と笑っていたが、シャレに聞こえんぞ!w
監督も主演もそんなんじゃ、内容もグダグダになるわな。w