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ヒップホップ・プレジデントのcatmanのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

現実社会に黒人初の大統領が誕生する6年前の2003年公開。期待に反して政治問題にも人種問題にもたいして深く切り込まない単なるお気軽なコメディだった。まぁそれ自体は別に構わないんだけど、こんなテーマなんだから自ら監督脚本主演をを努めるクリス・ロックの、アフリカン・アメリカンとしての骨のある批判精神を見たかった。とにかく物語に深みが無くコメディとしてもステロタイプなギャグが上滑りするばかりで全然笑えない。クリスは有能なブレインに恵まれなかったのかな。…渡米経験すら無い私の様な日本人が偉そうにすみません。
音楽はマーカス・ミラーとDJ Quick。Nate Doggによる主題歌はウェッサイなGファンクで気持ちイイ。他にも劇中にノリの良い曲がちょいちょい挿入されるけど、本作自体にヒップホップ精神が息づいているかと言うとそうでもない。
討論会のシーンで子供への体罰をハッキリ是認と言うか奨励するクリスのセリフがあるけどアレ大丈夫なのかな?俺はドン引きしたよ…
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