前情報なしに気まぐれでセレクトしたら、案外、面白かった。
美男美女ぶりも、ほどほどにしいやーーといささかやっかんでしまう主役たち。でも、観終わると「ざま〜」な気分になり、まあいっか、とバランスが取れている。
内容的には、前半ゆる〜く伏線張りいの、後半サクッと回収しいの、ちょいファンタジートッピング、って感じーーなんのこっちゃ。
本作のいちばんのアイデアは「術中覚醒」で、「全身麻酔中のまれな合併症であり、手術中に患者の意識がさまざまなレベルにまで戻ってしまうことを指す」（Wikipedia）とある。
コレは全身麻酔の経験がある人にはまさにホラー。私も一度だけ経験がある。本当に10から数えて7あたりで速攻、意識がなくなり、感覚的には1、2分間ほどなのに意識が戻った時にはすでに二時間以上が経っていた。アレは不思議な体験だった。
また、本作では手術の患部が不必要なまでにリアルに映されており、いやいや、そこは別に要らんやん、とちょっと悪趣味な感じもした。
短尺だしサクッと観られるけれど、疑心暗鬼を生みそうでカップル向けではないような気がする。
