ぶれ

キング・アーサーのぶれのレビュー・感想・評価

キング・アーサー(2004年製作の映画)
2.5
キャラクターは魅力的、クライマックスまでの盛り上げ方も素晴らしい。
ただ個人的には最後の戦闘についてどうしても納得いかない作品。

映画での描かれ方だと、戦力的にはサクソン人側が人数的・戦力的に優位なため、アーサーはいわゆる「空城の計」のように自軍の砦に誘い込み、投擲機や火矢、弓矢を使って人数を減らそうとします。

その作戦は大当たり。そしていざ白兵戦!

……いや、もうちょっとその作戦でギリギリまで戦力減らせなかったか?
もっと有利な状況にできたはず。

あとサクソン人、なんで大将が真っ先に入った?
あんた殺されたら後継ぎ決まってない(途中で競わせてた)んだから、このあと続かないでしょ!後ろに引っ込んでなさいよ。

なによりこんな無策でつっこんでくるような蛮族、なんで当時最先端の戦術や兵器を持ってるはずのローマ軍が撤退する羽目に陥るんだ?と史実はともかく映画の演出的に疑問が残りました。

それをさておけばローマに縛り付けられ、義務で戦わされ続けたアーサーと騎士たちが自由意志でこの地を守ろうと立ち上がるシーンなど、胸が熱くなるような展開が多く、面白いと思います。

特にタゴネット、ボースの男気、生き様は本当に恰好がいいです。

アーサー王伝説の元になる話のひとつの解釈としても楽しめるのではないでしょうか。
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