課長とヒロシ

大統領暗殺の課長とヒロシのレビュー・感想・評価

大統領暗殺(2006年製作の映画)
2.6
課長(以下課):2001年のアメリカ同時多発テロの関与が疑われたイラクに対する戦争(イラク戦争)の実行者であるアメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュが任期中にもし暗殺されたら?という世界を描くモキュメンタリーだ

ヒロシ(以下ヒ):全編を事件当事者へのインタビューと再現性VTRで構成してますから、作りは完全にドキュメンタリーで、テーマが「嘘」ってだけですけどね

課:まあ実際のブッシュとかチェイニーとかの映像を流用してるからリアルはリアルだよな。ただストーリー的には完全に「9.11」をなぞってるだけだが

ヒ:攻撃された!→誰だ!→ムスリムだ!→どこが支援してるんだ!的な流れはほぼ一緒ですね。「9.11」の場合はこの支援先がイラクとされてイラク戦争が起きました

課:まあ現在の戦争はイデオロギーではなく利権の奪い合い的な側面が多いが、そうは言っても他国を何の理由もなく侵略するわけにもいかないので、攻め込むには大義名分が必要になるからな。そう言う意味では、アメリカがイラクに攻め込んだのも、ロシアがウクライナに攻め込んだのも方向性は一緒と言える

ヒ:まあロシアはビルを破壊されてないですけどね(笑)本作は「大統領暗殺後の世界」という「完全なイフ」と言うよりは、現在も実際に起きている「戦争に至る経緯」を超リアルに提示している作品と言えるんじゃないでしょうか

ストーリー 3
キャラクター2
世界観   3
演出・映像 3
音楽    2
実はイギリス映画!度99
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