タイムスリップ×恋愛もの。
ただし取り扱う過去が「原爆投下直前の広島」という設定。過去から男がやってくる。現代から過去に行ってしまう「ウィンズ・オブ・ゴッド」の逆バージョンといった趣が強い。
男たちが勝手にはじめた戦争に、「おんなこどもを守るため」なんて御託ならべるのはおかしいというロジックがいいね。
大河ドラマ「篤姫」を手掛けた脚本家が、乗りに乗っている時期に書いただけあって勢いがあった。
あからさまな「ある日どこかで」が気持ちいいったらなかった。タランティーノがよくやるシネフィル狙いの仕掛けにまんまとハマる。ラストで別解を与えたのも素晴らしかった。あの映画のクリストファー・リーブまで救ってる。
そういえばタイムスリップの仕組みも「ある日どこかで」チックだったね。実際のところ、「ある日どこかで」が好きじゃなきゃ感想変わってるまであった。
というわけで、これからこの映画をみるひとは、なにをおいてもまずは「ある日どこかで」を見てからじゃないとならない。
エノラゲイに対する空襲警報はわざと入れたんだろうね。史実ではなかったはず。
アマゾンもフィルマークスも星が低いけど、これはかなりの良作でした。
面白かった！

前時代的な作り方でどうも好きになれなかった。恋の落ち方も安易。

最後えーって感じやった。良くも悪くも。