daiyuuki

終の信託のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

終の信託(2012年製作の映画)
5.0
終末医療の現場で起きる生死を巡る問題、ヒロインの行動を追及する検察官とのやりとり、数奇な運命に翻弄されるヒロインの姿などが描かれる。
草刈民代&役所広司主演、周防正行監督という、『Shall we ダンス?』のコンビによるラブストーリー。
原作は、現役弁護士・朔立木の同名小説で、監督自ら大胆に脚本化した力作だ。
不倫関係だった同僚に捨てられ、呼吸器内科のエリート医師・綾乃は、失意のあまり、自殺未遂騒動を起こしてしまう。そんな彼女を救ったのは、重度の喘息で入退院を繰り返す患者の江木だった。やがて、2人は深い絆で結ばれていくが、江木の病状は悪化していく。そして、「最期の時は早く楽にしてほしい」と願っていた江木は心肺停止状態に陥る。 江木の意志を尊重し安楽死させるが、3年後綾乃は遺族から訴えられてしまう。末期の喘息患者と医師のプラトニックな関係、法律と医師の終末期医療に対する考え方の違い、医療の現状との法律のギャップを問いかける衝撃作です。
特に、ラストの約1時間の草刈民代と大沢たかおの取り調べのシーンは、一言も聞き逃せない緊迫感のある重要なシーンで、見どころです。
daiyuuki

daiyuuki