キスするとき目を閉じるのは、違う相手を想像するため。

ある記者が、人々の不倫について取材している。カフェの窓際で、赤裸々に語られる情事。そして今、目の前に座る女の薬指にも、寂しげに光る指輪。彼女は毎朝、傍らに一人分空いたベッドで目覚め、そこに残された手紙を読むのだった。彼女は語る。不在がちな夫との3年間よりも、彼との3週間の方がなんでも語り合えたと。やがて取材は彼による裏切りまで辿り着き、記者は尋ねる。「なぜ君はそんなに傷ついたんだ？」一瞬の間、やがて女は口を開く……。

独特なシナリオで、距離感覚における男女の違いが描かれる。
女はなんでも知りたがり、男はそれを窮屈に感じる。女はなんでも話したがり、男は知れば知るほど耳を傾け難くなる。男は自由を求め、女を寂しくさせる。

不倫は許されざる裏切りだけれど、何が相手をそうさせたのか考えてみなければ、その人は前に進めない。

ダンスのように前に出たり引いたりと、上手くステップが踏めたら良いのに。手を取り合って、息を合わせて１,２,３,　１,２,３…これがなかなか難しい。

これは難しい
どんでん返しの部類だろうけど、驚くというより混乱が

ニーナは友人の不倫話を聞きながら自分は浮気なんてしないと言いつつも、夫が出張でいない間に公園で出会った男性と愛人関係になる。

流されるように不倫するニーナは信念がなく、自分を棚に上げて同じ事をしてる友人や彼にキレる、はっきり言って嫌いなタイプの人間だ。しかし最後まで観ると…

良いのか悪いのか、何とも言えない不思議な感覚になった。他のレビューや解説も少なくモヤモヤしたが、隠れた名作なのだろうか

記録