けーな

ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋のけーなのレビュー・感想・評価

3.3
監督は、マドンナ。監督2作目の作品。

製作国は、イギリスとなっているし、英国王室を扱った映画ではあるけれども、映画の主な舞台は、アメリカ。ニューヨークに住むウォリーという女性が、自分自身と照らし合わせながら、英国の元国王エドワード8世とアメリカ人女性ウォリス・シンプソンの恋に想像を巡らし、想いを馳せるというストーリー展開。

エドワード8世は、英国王だった時に、アメリカ人の既婚女性ウォリス・シンプソンに恋をして、国王を退位し、王室を離れたことで有名。今作は、その2人のロマンスをウォリーの目線で描いているので、美しく描かれていたと思う。ウォリス・シンプソンに関しても、かなり美化されていたと思う。実際のところは、イギリス王室からも、国民からも、英国の恥と言われているくらいなので、もっと非難されるような恋路だったのではないかと思う。

エドワード8世をイギリス目線で描いた映画は、「英国王のスピーチ」だと思う。あの映画の中で、エドワード8世は、ガイ・ピアースが演じていて、ウォリス・シンプソンも、スコットランドのお屋敷でのパーティーの場面に登場してくる。エドワード8世は、コリン・ファースが演じたジョージ6世の兄だ。あの映画の中では、自家用ジェットで降り立ったりして、イケメンなんだけれども、人妻で2度の離婚歴のあるウォリスに熱を上げていて、お父さんのジョージ5世からも、あいつが王になったら国が潰れるとまで言われ、恋に浮かれた困った色男って感じだった。

また、逆に、この映画にも、ジョージ5世とジョージ6世、それぞれの奥方も出てくる。登場場面は、少ないけれども、ジョージ6世は、やはり、吃音で話していた。

この映画は、絵になる綺麗なシーンが多かったと思う。マドンナの感性が生かされていたんじゃないかな。

ウォリーとエフゲニの恋の展開は、なかなか良かったと思う。エフゲニの部屋がおしゃれだった。男1人で、あんな所に住んでいるだなんて。ピアノまで置いてあって。
けーな

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