Ricodon

ルビー・スパークスのRicodonのレビュー・感想・評価

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)
4.5
ポール・ダノの理解され難い不気味素敵さ。
ゾーイ・カザンの有り得ないほどの奔放な可憐さ。
インテリア、衣装、音楽、撮影。
どれもが自分の心にピッタリはまってしまった。

思い通りにできるはずの恋。
その結末をどう迎えるか。
それが主人公の決断だった事が、
恋がどんな形で終わっても
自分の中に何かは残るし、それは成長と呼べるのかもしれないという希望を残してくれた。

ラストシーンには
2人の魅力があふれていて切なくなった。

そして、
母と義父はあの2人!
という、映画ファンにとって正に夢のような実家!
兄夫婦も含め、ナイーブな主人公をいつも気にかけている家族の存在は、観る私達も暖かく包んでくれた。

似ていると言われる「(500日)のサマー」が全く腑に落ちなくて長年後ろめたかった自分が、
この映画を大好きになれて、
何故か許された気持ち。
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