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タイガー 伝説のスパイのmaroのレビュー・感想・評価

タイガー 伝説のスパイ(2012年製作の映画)
4.0
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
    映像:★★★★★
    音楽:★★★★★

「YRFスパイ・ユニバース」第1作目。
『タイガー』シリーズ第1作目。
これがボリウッドの放つ新たなユニバースの始まり!
イーサン・ハントもジェームズ・ボンドもビックリなスパイアクション映画で面白かった!!

昨今、映画界において世界的な潮流であるシェアード・ユニバース。
ボリウッドでやろうとしているのがスパイを軸にしたシリーズだ。
その第1弾が本作なんだけど、インド映画にしては132分と尺が短めで、「そんなバカな」というアクションがてんこ盛りでとてもエキサイティングな作品だ。

しかも、面白いのがその設定。
スパイアクション映画っていうと、基本的には上からの命令でエージェントが何かを阻止したり何かを手に入れたりっていうのがセオリー。
なのに、本作についてはまさかの"駆け落ち"(笑)
インド側のエージェントであるタイガー(サルマン・カーン)が任務遂行中に出会ったゾヤ(カトリーナ・カイフ)にゾッコン。
ゾヤもまたタイガーに惹かれていき、国同士の垣根を超えて、「いっしょになるために逃げよう」と。
まあ、これまでも任務中にいろんな異性と出会ってきただろうけど、自身がエージェントであるがゆえに「恋人は任務」状態だったのに、何がお互いを燃え上がらせたのかは謎だけどね(笑)

2人の情熱的な恋路を盛り上げるために、インド映画お決まりの歌とダンスもあって、スパイ映画の中にうまくボリウッド要素を絡めてあるのもよかった。
個人的には、もう少しアクションシーンが多くてもよかったかなって思うけど。

ただ、終盤でタイガーに理解を示したはずの同僚であるゴーピー(ランヴィール・ショウリー)がタイガーに発砲していたのはよくわからなかった。
タイガーもゴーピーの隙を突いてゾヤと逃げようとしたから、ゴーピーは理解したように見せかけて、やはりタイガーを連れ帰るためにそうしたのだろうか。

そんなわけで、僕の中でボリウッド初のスパイ映画だったけど、ストーリーもキャラクターもぶっ飛んでて大好きだったなあ。
今後の展開も踏まえてぜひ観ることをオススメしたい。

それにしても、これ、なんで動画配信サービスでやってないかな~。
わざわざ遠いところのTSUTAYAまでDVD借りに行ったよ。。。(笑)
しかも、続編の『タイガー 甦る伝説のスパイ』(2017)に関しては配信もソフトもないし。。。
先日のBS12での放送を見逃したことが死んでも悔やみきれない(とはいえ、日本語吹替だったけど)。
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