アキヒロ

エンド・オブ・ホワイトハウスのアキヒロのレビュー・感想・評価

3.6
面白い。

前半でホワイトハウスがたった13分で陥落するんだが、
おそらく「実際にホワイトハウスを落とすアイデア」をしこたまディスカッションしたんだろうと窺い知れる。

とくに領空に入ってから、迎撃ミサイルを弾幕で防ぎ、戦闘機が撃ち落とされた後もホワイトハウス周辺を破壊。
その後、観光で行けるギリギリの範囲まで詰めていた特殊部隊40人が神風特攻の要領で鉄柵を爆破し、ハウス内に進入するのが鮮やかだった。
あのマシンガン付車両はまさかアラスカ側からグルっと一周させて搬入させたのかな?

韓国の首領との会談を機に、北朝鮮の工作員が潜入していた、という設定が絶妙。
テクノロジー方面でも優秀な人材が北朝鮮に流れている(報酬がいいらしい)という噂はよく聞くし、『半島を出よ』『オービタル・クラウド』という小説にも題材になっている。

アメリカから「核弾頭に対する迎撃ミサイル」の制御を奪ってしまえば、北朝鮮はICBMを北米大陸のどこに落とすこともできる。
つまり、本作戦は①ホワイトハウスの陥落 ②迎撃ミサイルの制御 の二段階をもって完遂される作戦だった。
②に関してはケルベロスコードという、大統領・国防長官・統合参謀本部議長の三者が持つコードを入力しなくてはならない。
だからこそ、大統領の息子コナーを人質にすれば、大統領はコードを吐露するだろうという戦略だが…
実際、アメリカ大統領が国と息子の二者択一に迫られたとき、どのように行動するかは分からない。

だが、せっかくホワイトハウスを13分で落としたのに、ケルベロスコードを落とすのに時間かかりすぎ。。。
とくに国防長官が吐露してから、間断なく大統領も拷問するべきだった。
さすがにフィクションとはいえ、自国の大統領を拷問するのは忍びなかったのか……
アキヒロ

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