ストーリー自体に急展開はないけれど、だからこそ仕事や夫婦など大人の面倒くさい環境の中で、毎日普通に過ごしている、過ごそうとしているメイジーが際立って、なんともいじらしく切ない。大人の事情で振り回して！とも思うけど、パパもママもマーゴもリンカーンもメイジーが大好きで、メイジーもみんなが大好きなのに、“大人”の難しさからどうしても同じ方向を向いて幸せになれないのがまた切ない。テーマ的に心苦しくなってしまうのだけど、女性陣のファッションやインテリアがかわいくって明るいので暗くなりすぎずに見れるのが良い。ただし後半の展開には「それ、将来的に幸せになれるって言いきれる？メイジーの将来を約束してよね！」みたいな老婆心が働きもやもや。
オタナちゃんには最初の「んーふ」で心を打ち抜かれました…！感じてはいるのだけど、何を考えているのか分からない表情もすごい！立派な主演女優でした。あとアレキサンダー・スカルスガルド演じるリンカーンはずるいよなあ……ずるいよアレックス！！
