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エリジウムのcatmanのレビュー・感想・評価

エリジウム(2013年製作の映画)
5.0
ジャケットのビジュアルに警戒してこれまで見逃してました。いきなり脱線するけど映画ポスターのアートワークって一般的に60〜70年代がピークで、90年代以降はイケてないと思う。SWも俺にとってはヒルデブラント兄弟が最高なんだよなあ。一般的に、ソフトのパッケージデザインは特に酷い。

で話を戻して、第九地区もチャッピーも自分には今ひとつ合わなかったブロンカンプ監督、本作は物語がシンプルで分かりやすくてイイ!尺も109分で丁度イイ!格差社会によるディストピアとユートピアの対立ってテーマはSF映画が大昔から扱っている定番ネタのひとつで、そこに敢えて深みを与えず正面切って取り組んだ感じが凄く好み。細けぇこたぁいいんだよってなるやつ。御都合主義上等。

マット・デイモンは相変わらず素晴らしい。前知識ゼロだったのでジョディ・フォスターが登場してビックリ、こんなB級テイスト溢れる悪役を引き受けるんだ!扱われ方が雑なのがイイ。もっと意識高い系の女優だと思っていたので、彼女を好きになってしまいそう。これがシガニー・ウィーバーだったら何の意外性も無いワケだけど…って思ったら彼女は次作のチャッピーに出てたっけ(笑) シャールト・コプリー、この人は何でも出来ますね。顔面があんな事になるなんて… あと自分はウイリアム・フィクトナーが好きなんだけど、彼はこんな役回りが多い気がするな(^^;;

それとシド・ミード御大。スペースコロニー(エリジウム)のデザインの何と素晴らしいことよ。この映像は劇場で観るべきだったと激しく後悔(こればっか)。当時80歳?凄すぎる… 全体的にどことなく大河原邦男っぽいメカの意匠や、桜の木やニンジャ、GT-Rなどなど日本テイストが随所に感じられるのも嬉しい。Bravo!!
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