みかん

マレフィセントのみかんのレビュー・感想・評価

マレフィセント(2014年製作の映画)
4.0
こちらも初見。
ファンタジー大好き!
画面の華やかさはやっぱり素晴らしい!

王の裏切りが招いた憎しみの連鎖。
マレフィセントがオーロラ姫にかけた呪いも、彼女をモンスターと呼ぶのも醜い嫉妬からくるもの。
でも、オーロラ姫のまっすぐな綺麗さに、憎しみの反面、憧れて、そんな彼女を守りたいようにも見える。
マレフィセントの傷ついた心を癒したのは、憎いはずのプリンセス。
複雑なマレフィセントの心境が伝わってくる、オーロラ姫とマレフィセントが泥だらけになって笑いあうシーンとか、凄く綺麗でめちゃめちゃよかった!
自分でかけた呪いを解こうとするマレフィセントが愛しくて、彼女自身の幸せを願いたくなった。
でも結局、今度は見守ってきたオーロラ姫も憎い人間に心を奪われてしまう。
自分がかけた呪いを解きたい。
でも、解けるのは憎い人間の王子様。
彼女のために王子様を解放するが、オーロラ姫の呪いを解けたのはマレフィセント。
翼をもがれて、真実の愛を信じられなくなったマレフィセントが救われるこの展開はとてもよかった!
憎しみと愛に揺れるマレフィセントはとても魅力的でした。
アニメーションでは眠っていただけのオーロラ姫も、この作品で凄く好きになれた。
唯一、王子様の魅力はなくなっているのがちょっと残念でした。

あと、カラスのディアヴァルが良い仕事してる。
マレフィセントの醜い感情をずっと側で見てきて、それでも側に居たのは彼だけ。
ディアヴィルのように歩みよってくれる、遠くの美しさばかりに夢中で気づきにくい近くの美しささ優しさなんていう、小さな愛も彼女を支えていたのかなと思うと、それもドラマチック。

大好きなドラマ「SHERLOCK」での印象的な台詞で、「人は辛さには慣れるもの。最も危険な動機となるのは愛だ。」っていうものがあるけど、それを思い出した。
正にそんな感じのお話しだった。
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