みかん

ダ・ヴィンチ・コードのみかんのネタバレレビュー・内容・結末

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

謎解き要素をめちゃめちゃネタバレしています!

ミステリー作品?になるのかな。
イエスの存在が神格化されているキリスト教において、キリスト教の解釈に新たな要素を加えた本作は、公開当時は海外では衝撃が大きかったようで、日本でもかなり話題になっていたのを記憶しています。
ずっと気にはなっていたのですが、シリーズ化しているとなかなか手を付けにくいんですよね。。。
ほんとは「9人の翻訳家」が見たかったんだけど、本作が関連ありそうな感じだったので先に見ておこうかなと。

ルーブル美術館の館長が殺された事件をきっかけに、遺体に残された謎から始まり次々と連なっていく謎を、宗教象徴学専門の大学教授ラングドンと館長の孫娘で暗号解読を専門とするソフィーが解明していく。
キリスト教という、無宗教の人も多い日本では馴染みの薄いテーマではありますが、謎解き要素は面白かった!

たどり着いた先の歴史の真実。
実はキリストには愛する妻がいて、2人の間には子供もいた。イエスの血脈は現在も続いているというもの。
イエスは人間か神か。
イエスが人間なら、イエスを神とするカトリックを初めキリスト教の全体の権威を揺るがすものに。
この秘密を守るシオン修道会&秘密結社オプス・デイと、真実を追求する博士達の抗争に発展する。
この大胆な解釈を映画化することはタブーじゃないんだ!?って驚かされ、でもなるほど!と思える新鮮な展開で、キリスト教を信仰していなくて馴染みが薄いからこそ、そういう解釈も面白いと思えて楽しく見れました。
あの有名なダ・ヴィンチの作品として知られる「ウィトルウィウス的人体図」をダイイングメッセージとして残したり、「最後の晩餐」に隠された秘密や、クリプテックスの仕掛、ダ・ヴィンチは秘密結社のメンバーだとかね。
このダ・ヴィンチに関連した作品や彼の残した記号(コード)を辿っていくから「ダ・ヴィンチ・コード」なんだな、と。

ラングドン博士達の知識をもって謎をどんどん解いていく展開は、スピーディーでへぇ!とは驚かされるものの、観客側が解ける謎は一つもないので、そういう推理要素で楽しめないのは二作目以後退屈にならないかちょっと心配にはなりました。

真実は分からないからこそ、色んな解釈が生まれたり、想像や好奇心を掻き立てる。
それがロマンだったりするので、歴史は奥深いな、なんて思いました。

神はいるか?いないか?
無宗教の私にとっては、神は存在するものではない。
でも、自分に都合良く、心で縋ったり願ったり信じたりする。
改めて考えると、不思議な感覚ですけど。
結局、何をどう自分の中で信じるか、なのかなと。。。
みかん

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