妻の父親の力添えで教授への道を歩む真面目な助教授が若く奔放な娘と出会い入れあげて行くという系列的には谷崎やスタンバーグ系だが、一重に田中真理の魅力を楽しむ作品。カトリーヌ・スパークに対抗しうる日本の女優は田中真理であったか。
もう最初の一夜の朝、性急に身繕いするクールな後ろ姿からしてたまらん。
横浜のゴーゴーパブでトップレスになって踊るゴーゴーのカッコ良さ、当時70年代初頭のファッションも似合う。
トレンチコートも良いが、遊園地デートの前なんか白いキャスケットにミニスカ、ハイソックス。可愛い、この落差。
ヒッピー相川圭子のピッピgoo!と珍妙な合言葉セックス。
助教授の虚栄心強め妻・南条マキも役柄に嵌るエロさ。夫の浮気を学生スパイに探らせつつ負けじと学生との不倫。
学生が田中真理に接近ナンパでなんなく真理をモノにはするのだが…、普段動物愛護の精神なんて微塵も無い自分も思わずドン引きの所業。真理は車に轢かれたワンちゃん見て涙するほどの犬好きなのだ。その娘の前での暴挙、そりゃ振られるわさ、キャイ~ン。