けーはち

白蛇抄のけーはちのレビュー・感想・評価

白蛇抄(1983年製作の映画)
3.3
両親を喪った15歳の少女(仙道敦子)が引き取られたのは、自殺未遂歴のある物憂げなエロスを放つ美女(小柳ルミ子)と毎夜情事に耽る助平住職に、それを覗いて悶々とする思春期息子のいる寺──おまけに、自殺未遂から彼女を救った刑事も、彼女の柔肌に舌なめずり。「こんな環境で年頃の女子を育てようとは正気か⁉」と言わざるを得ない昭和の官能文芸路線の東映映画。

70年代清純派アイドル路線から、本作を機に完全脱却を図り、大人のセクシー路線へ舵を切る小柳ルミ子。彼女の濡れ場、濡れ場の連投、そうでなくても風呂や滝でおっぱいを放り出す、そんな艶めかしいヌードを魅せる映画といっても過言でもない。それ以外だといつ15歳の少女がこの度し難いエロ六道輪廻に巻き込まれるのか、ヒヤヒヤのスリラーものとして見ることができよう。少女のレオタード姿とか濡れ透けもありそっち方面の需要も満たしている(??)。