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スノーピアサーのacchanのネタバレレビュー・内容・結末

スノーピアサー(2013年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

「スノーピアサー」

ポン・ジュノ監督はすごいなー
富裕層の「卑しさ」(ここはあえて卑しいといいたい。)への批判と人間の弱さと希望を描くの天才

列車の中は今の社会そのもので、実社会の格差の上下が、映画の中の列車の前後。

犠牲を払って反乱を起こすよりも、列車の最後尾のままそのままそこに留まる方がましなのか?
反乱を起こしたとしても、同じ世界の中なら(その仕組みの中なら)車両の人が入れ替わるだけで、支配者が変わるだけで、世界は結局変わらない。

映画では、外の環境に変化が起きていて列車の外に出られたけど、
人間は地球の外には出られない

なので、上下の人の入れ替えをすることや支配者を入れ替えることではなく、仕組み事態を変える。理不尽な支配の構造をなくす。それが自由への扉を開けるということ。
だからそのための革命でないと意味がないということよね。

あ、そうか
列車の扉の1つ1つが、自由へ向かう扉ということなのね。
最後は、支配者になる扉ではなく、外へ出る自由への扉を開けるということが大切ということか。

列車で生まれ育ったヨナとティミーが、初めて外の世界へ足を踏み出したように、今の子どもたちに格差のない世界への扉を開いて歩ませたいと思う。
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