オーウェン

野獣死すべしのオーウェンのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
3.9
松田優作の異質ぶりが際立つ作品は数多くあるが、この作品は冒頭から狂喜が爆発している。

戦場帰りによって覚醒した野獣の血が、実生活に戻っても抜けきれないという役柄。
前半は特にそれが顕著であり、瞬きひとつせずにカメラ目線で睨んだりだとか不可解な行動原理が多く見受けられる。

後半の銀行強盗からの逃走も緊張感を大いに煽る。

成り行きで相棒になる鹿賀丈史も弾けており、リップ・ヴァン・ウィンクルの語りは印象に残る。
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