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黒いスーツを着た男のakrutmのレビュー・感想・評価

黒いスーツを着た男(2012年製作の映画)
3.0
社長令嬢との結婚を控えた男性がひき逃げをしてしまったことで、真相が発覚することへの恐れと良心の呵責との間で揺れ動く様子をサスペンス風に描いた映画。主人公の男性を演じるのは、アラン・ドロンの再来と言われているラファエル・ペルソナ。

確かにラファエル・ペルソナはイケメンだし、男性の揺れ動く心情に焦点を当てて描いていけば、少なくても佳作にはなったのかもしれない。しかし、ひき逃げを目撃した女性がそこに奇妙に絡んでくるために、なんだかよくわからないストーリーになってしまっている。目撃者の女性が被害者のその後を心配して、入院先を訪れ、家族と顔見知りになるところまでは問題ない。しかし、その後の彼女の行動は全く理解できない。被害者家族には内緒でひき逃げした男性を突き止め、エッチまでしちゃうんだから。なんだかなあ、としか言いようがない。さらに言うと、社長令嬢と婚約して、社長である父親からは将来を託されているのにも関わらず、8000ユーロくらいの端金も用意できないなんて、ひき逃げしてまで守りたいほどの逆玉なのか?なんとも解せないストーリーに、せっかくのイケメンが台無しの映画でした。
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