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湿地のchelseaのレビュー・感想・評価

湿地(2006年製作の映画)
4.9
一日たりと晴れた日はなく、湿っぽく、薄暗く、青く、グレー。一瞬たりとて誰も笑わない。それと比較するように広大な地形と荒涼とした田舎の自然風景はただ美しく、雲の映るその湿地だか湖だかの中に浸かってしまいたい、そんな気になる。ホルマリンに浸かった彼女の脳みそのように。羊の頭を貪り食う刑事のように。
ストーリーそのものは松本清張と言われても自分の頭では違いがわからないが、映像との統一感は抜群に抜けていた。
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