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頭山のTnTのネタバレレビュー・内容・結末

頭山(2002年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 子供の頃に親に見せられてあの変なアニメなんだろうと思っていたら美大で再び巡り会った作品(こうゆう荒唐無稽に幼少期に触れたのは良かったなあ)。子供ながらに不条理だったが今でもそれが褪せないのが凄い。ただ社会の底辺にいる中年男が社会そのものになり身投げして全部終わるという構図はある意味無敵の人が生まれるメカニズムそのものでは?とも(元の落語が凄いのか)。西洋的なタッチや色合いと日本が滲み出る語り口がこうもマッチするとは、一つの発明だと思う。ラストのループには、フェナキストスコープ的なアニメの原始の楽しみが込められているなぁと思う。
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