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ビザンチウムのnodriguezのレビュー・感想・評価

ビザンチウム(2012年製作の映画)
5.0
町を転々としながら二人だけで孤独に生きていくクララとエレノア。周囲に自分たちのことを姉妹だと言っているクララはある日、冴えない男の下宿ビザンチウムにエレノアと二人で転がり込みます。とある秘密を抱え込むせいで、自由もなく未来への希望もなく、鬱々とした生活を送るエレノアは、白血病を患う青年フランクに出逢い、徐々に惹かれていきます。しかし、そんなエレノアたちを追いかける謎の男たちが、ついに二人を見つけ出し、事態は予想だにしない方向へ転がるのでした。
ジェマ・アタートン、シアーシャ・ローナン主演の哀しさと愛、血にまみれた物語です。とにかくジェマ・アタートンが綺麗すぎます。それだけでお腹いっぱいなのに、そこに孤独な家族愛や生への渇望、呪われた存在などなど、面白くないわけがない要素が盛り込まれるので、ジェマ・アタートン好きには堪らない内容になっています。
そして、本作でもやっぱりサム・ライリーは外見も中身もイケメンでした。
綺麗で切ない雰囲気&音楽なのに、何の予告もなくいきなりグロシーンに突入するのには驚きましたが、あっさりさっぱりのグロさなのでご安心を。終盤を除いて、昔語りも入るためか終始スピード感はゆっくりめです。きっと彼女たちの人生もこんなスピード感だったのだろうか、と思うと切なくなりますね。
設定やその後などが色々と気になるので密かに続編か同一世界別物語とか製作してくれれば嬉しい限りです。
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