otom

終わりゆく一日のotomのレビュー・感想・評価

終わりゆく一日(2011年製作の映画)
5.0
煙突のせいか、ウィリアム・バシンスキーの『The Disintegration Loops』を観終わった時と似たような感覚になる...のだけれども、こっちは15年分の映像と留守電の鬼編集。ミラクルは何処かにあるんじゃくなくて、ここにいれば起こるとばかりにあらゆる事件が定点カメラに映し出されまくる。とてもパーソナルな風でありつつも、壮大な世界とその一員としての人々の営みがキッチリ抑えられている印象。普通に生活してたらなんて事なさそうな風景なのに、とんでもなくドラマチックなものに変えてしまう演出力がまた凄いなぁ。ディランは勿論の事、シド・バレットは歌詞がハマり過ぎ。
otom

otom