麦ちゃんを初めて見た映画でした。池松壮亮くんを初めて見た映画でした。と思ったらそうでもなかったけど、覚えはない。今や二人とも日本を代表する役者さんだね。なんか、日本は脱げる役者が少ないからか、脱いだだけで評価されるような節があるけれど、二人ともそんなの関係なくとてもいい役者さんだと思いますよ。
こういうコメディは、表面的な人間性を剥いで本性を剥き出しにしていくことで、深層心理を語るものだと思うけれど、本作そこまで深くはない。深くないわけじゃないけれど、程々。それ故に分かりやすく共感を得られるところは多いね。周りにこんな人いるなぁってキャラが多いのもね。エロ表現は結構びっくりするくらい、AVかってくらい露骨にヤってるんだけれど、うまく笑いを被せてるからか、見た目程にエロく感じない。見終わって、エロかったねーって感想から始まる映画じゃないのは良いことだ(それが目的でないならね)。本当はエロバカコメディなのに、最後までずっと厭な感じを醸し出し続けているせいで、高尚な文学ホラー映画ですみたいな面構えになっているのも、なんだか騙されてる感がして楽しいよね。
