好き勝手なてそ

バタフライ ルームの好き勝手なてそのレビュー・感想・評価

バタフライ ルーム(2012年製作の映画)
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一人暮らしのアンはショッピングモールで一人になっていたアリスに声をかけ、それ以降アリスにフランス語を教えるまでの関係になる。
関係は良好と思われたが、アンの躾は次第に厳しくなり、アリスも小遣いをねだるようになりーーーという話。

回想シーンが多く、時系列の違うシーンが細かく入り複雑に進行するが、さほどわかりづらくなく段々真相にたどり着けるだめ、ストーリーの組み立て方が単純すぎず複雑すぎもせず面白かった。
U-NEXTではサイコスリラーとして紹介されているが、アンがサイコパス的だというのはなんとなく序盤から雰囲気でわかる。
どちらかというと、アンが具体的に何をして何故そうなったかを紐解いていくようなストーリー進行をしていて、スリラーとしての面白さがあった。

別作品の「X-エックス-」続編の「Pearl-パール-」とも同じような、サイコパスに同情も容認もできないけど、本人は普通に暮らしたいのに普通に生活できない…みたいな息苦しさみたいなのは感じた。
アン自身は子育てをしたいという気持ちがあり、普通の人と同じように(なんなら普通の人よりも)子育てができると信じているようだったからせつない。

いにしえのホラー映画出演者たちが揃った豪華キャスティングだったらしいのだが全然気づかず。
アンはムカデ人間のハイターみたいな顔だなぁと思ってた。