naorin

ジグザグキッドの不思議な旅のnaorinのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

オランダのジュブナイル的な、
大人を振り回して冒険に繰り出す
子供の話かと思ってたら
なんやかんやと大人の事情に
振り回される子供の話だった。

一応ハッピーエンドだし
テンポは良くてワクワク楽しい。
父親が刑事で母親が泥棒って
「ルパンの娘」か笑
でもあっちのようには
うまくいかなかった模様。
主人公ノノは13歳、
この歳の子供は大人が思うより
色々考えて理解してるし
でもまだ大人の思いとか心配とか
そこまでは汲んでくれないのよね。
ただ親はつい自分の成功や失敗を基準に
子供をコントロールしようとしがち。
だけどノノの言う通り、
子供は親の分身ではない
1人の人間、1つの人格。
父親と母親のいいとこどりの
ノノは最強だね。

スマートなんだかそうじゃないんだかの
凄腕泥棒おじいちゃんはじめ
大人たちもみんなかわいい。
ガビーが幸せになってよかった。

ただひとつ、ゾハラが自殺で
みんな納得しているのは
腑に落ちないというか違和感。
ラリって幻覚見てんのかな
ってレベルに妄想力たくましい
あのノノの母親だよ、
きっと同じように妄想の中で
彼女は自由に、新しい世界に
飛び立つつもりだった。
そうノノやみんなに提案したいし、
信じたい。
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