爆裂BOX

ホーンテッド・プリズンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ホーンテッド・プリズン(2012年製作の映画)
3.2
同窓会がてらキャンプに出掛けたシェリー達7人。途中、墓地を通過する際「息を止めないと霊に取り憑かれる」という迷信を実行しなかった一人が、連続殺人鬼の霊に取り憑かれ…というストーリー。
アサイラム社製作のオカルトスラッシャーホラー。「プレデターVSネイビーシールズ」や「シャークストーム」のジャレッド・コーンが監督務めてます。
キャンプ場に向っていた7人は、墓地を通る際「息を止めないと地獄入りも拒否された極悪人の霊に取り憑かれる」という迷信をシェリーが言い出したため仕方なく実行するも、マリファナ吸っていたカイルは憑りつかれてしまうという内容です。この迷信はアメリカじゃ有名なんですかね?息止めるのは車で通る際で徒歩はOKとかとってつけたような設定出てくるけど。
冒頭の凶悪大量殺人犯の死刑執行シーンは殺人鬼が自らの目玉抉り出したり刑務所長の喉切り裂いて殺したりの大暴れや口から泡吹きながら処刑されるシーンやそれを見守る被害者や遺族の姿等アサイラムにしては結構雰囲気ある作りになっていました。そこからは何時ものアサイラムらしい安っぽさや登場人物がダベりながら進むシーンありますが、この監督の他作品と比べるとテンポはいい方かな。
タイトルに「プリズン」とありますが、刑務所が舞台になるのは前半だけで、後半は主に墓地が舞台になりますね。刑務所の中では電気椅子に座ったら嵐が来てポルターガイスト現象が起きるくらいで、どうせなら全編ここ舞台にしても良かったのに。
処刑の時も自分で目玉抉り出したりやたら目に執着してまず目玉突き刺したり抉り出したりします。拘束して車ごと火炙りにしたり、ロープと有刺鉄線で体に巻き付けて車で引っ張って上半身と下半身分断したり、ミキサーで顔グリグリしたりと安っぽいながらゴア描写そこそこ盛り込んでます。身体分断は安っぽいCGじゃなく特殊メイクでやってほしかったけど。
主人公カップルが廃墟の刑務所見つけて速攻で忍び込んでエッチするという死亡フラグな行動取るのはちょっとビックリしました。後、一番最初に死にそうな最初に取り憑かれるカイルが最後の方まで残ったのはちょっと意外。
「タッカーとデイル」のヒロイン役が印象的なカトリーナ・ボウデンが準ヒロイン役ですが、突然車の中で迷信言い出して迷信深い子かと思ったら、刑務所では妹の彼氏煽って電気椅子に座らせたりしてバカ系かと思ったらヒロインには「誰とでも寝るくせに」とか言われてビッチ系っぽいけどそういうシーンないしイマイチキャラが掴めなかったですね。彼女をはじめ女優陣は綺麗でセクシー系でホットパンツ姿等目の保養にはなりますね。
生前の殺人鬼役で「Zネーション」のマーフィー演じたキース・アレンがちょっとだけ出てます。
突き飛ばされただけで身体から出る殺人鬼の霊や終盤ヒロインと準ヒロインの間行ったり来たりする霊には笑いました。
終盤主人公に所長の霊憑依させて戦う展開は面白いですね。女の子に憑りついてても構わずボコボコに殴る所ちょっと笑った。霊体同士での戦いも面白い。協力してくれた元看守が最後ああなったのはどういう事だろう?
ラストはホラーとしてはお約束な感じだけど、処刑された日過ぎたら活動できない設定忘れられてるよね。
アサイラムのB級ホラーとしてはそこそこ楽しめると思います。