おもしろかった。
亀田役の森雅之が、誰もがみとめる掛け値なしの善人という難しい役をすごい存在感で演じきれてて見事。
僕、という一人称の響きがとにかく可愛い。
ずいぶん昔にドストエフスキーの原作小説を読んだけど、その時もムイシュキン公爵が大好きだったのを覚えています。
話の筋はすっかり忘れても、キャラクターに対する感情は忘れないもので、この映画でも似たような印象を持てたので、ローカライズ、時代変換、映像化、この離れ業をずいぶんうまくできてるのではないでしょうか。
台詞が全体的に好みで、登場人物がみんな魅力的でした。
時間経過の表現や、エキセントリックな祭の描写など、おもしろいシーンが多くてずっと楽しく見れました。
ラストにかけてだけ、ちょっと急ぎ足でしりつぼみになってしまった感があります。
ナスターシャが那須妙子で、「なぜここだけちょっと似せた」がおもろかった^_^